加治川水系 袖ノ沢(焼峰山1,085.8M)


実施日 平成18年8月5日(土)

天 候 平成18年8月5日(データ 新潟 H=2M) 曇り後晴れ
    気温23.3度〜31.4度  風向・風力 南南西〜北西ともに1〜4m 以上新潟市

参加者 JIφHNC(若月さん)
      JIφQLO(佐久間さん)
      金子さん
      JJφLTQ(私)

行動時間
06:00  五十公野集合
06:50  駐車場所発
16:50  焼峰山山頂着
17:40  焼峰山山頂発
19:07  加治川治水ダム管理棟前に下山

会山行としての内の倉川水系七滝沢が事情により中止となり、今週末は独りで、テントを担いで石転ビを上がって御西辺りに行こうかと考えていました。8月3日(木)にHNCさんから焼峰のウジノ沢か袖ノ沢に行くがどうか?と誘われた。夏で暑い最中なので水の中を安直に選択した僕が甘かった。

平成18年8月5日(土)
5時少し前に起床。厳しいという話しを聞く焼峰の沢だが、1,100Mに満たない山なのであまり軽量化をせずに適当に荷物をザックに詰める。05:55集合場所の五十公野公園着。金子さんの自宅を廻り、ウジノ沢に向かうが、砂防ダムの堰堤を越える水量が多く、少し考えるが危ないという事で衆議一致。袖ノ沢へ向かう。知らない私にとっては、ウジでも袖でもどちらでも良い。加治川治水ダム手前大きく左に曲がった先で、車を停めて準備する。メジロ虻が表敬訪問にやって来た。QLOさん、金子さんのザックが妙に小さい。この時初めて焼峰の沢の厳しさを予感させた。

少し山道を歩いて、入渓。順調に先に進む。古そうな砂防ダムを越えると崩壊した雪渓があった。小休止して現在位置の確認。小さな滝、ロープを出して滝を攀じったりと楽しい。少しの泳ぎ等を楽しみながら進む。1回目の大高巻きをする。薮をかき分け進んで沢に下り少し進み食事を摂る。もう、昼に近いが、まだまだ、先は長い。QLOさんが、普通に8時間はかかる沢だからね。という。
食事後小さなゴルジュと小滝を越えると、直ぐに険峻な滝が現れた。どうにもならず、右岸の小尾根を目指し薮を攀じって巻く。ブナの木を目印に巻いて沢床に降りた。

その後、また、難しい滝が現れて3度目の大高巻き。金子さんがスルスルと草付きの滑る斜面をフリーで登る。QLOさん、私と続くが、一つ目の手がかりとなる一株の薮には届くのだが、その先は数メートルが薮が切れずり落ちる。四つん這いならテラス状の所で停まるが転がるとチト厳しい。この厄介な登りは、ロープにプルージックを掛けて何とか上った。その後もキツイ登りと少し塩味の効いたトラバースで抜けて沢床へはロープで降りた。降りた沢は、本流ではなく、もう一つ小尾根を越す。これまでゴボウで下降してきたが、もう、手というか、指がパンプして云う事を聞かない。危ないので、エイトカンを今日はじめて使う。
小滝を越えたり楽しみながら、お助け紐、ロープで進みながらどんどん進む。

金子さんの登攀力というか、滑り易い草付きをスルスルと登るそのバランスには驚いた。足首の柔軟性が高いのだろうか?勿論、滝を攀じる技術も素晴らしいが、草付きを上がっていくのには驚いた。

突き当たると二股に分かれた。山頂に向かい左の小沢を進む。金子さんが中間にハーケン1枚打って進む。上に上がると水量が極端に減っていた。少ない水量のヒドのような源頭部を進む。

水も枯れ薮を詰める。山頂直下50M位の急斜面で空腹で動けない。シャリバテである。足元が泥濘、薮を掴む握力も尽きて20M弱がどうしても登れない。しまいには、金子さんに薮でロープを出して貰って、岩場のテラスまで上げてもらった。ここで、QLOさんにハイカロリー携帯食と水を貰い少し休む。タップリ水を含んだザック、ロープがずっしりと重みを感じさせる。最後の30M位をフラフラになりながら薮を掻き分け山頂を目指す。16:50分薮が切れ空が見えて立ち上がると目の前にあるのは焼峰山の山頂の標柱だった。
皆さんで握手して無事の遡行を祝い、乾杯する。

陽が随分西に傾いた、17:40分山頂を後にする。疲れた身体にアップダウンの多い下山路に汗を搾られ627Mピークで一休みして19:07分、月が明るくなった加治川治水ダム脇の道路についた。

私の薮漕ぎ、シャリバテで1時間近く到達時間が遅れたのではないだろうか?
ここ数年間ので最もキツイ山行だったかもしれない。
焼峰の沢に入る時は、軽量化に努めようと思う。
滝も巻きも厳しい一杯一杯の日帰りの沢だった。



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